ひめといおな。不仲の真実

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今は仲良くなった2人だが、元々はすれ違っていた。
ハピネスチャージプリキュア!」の最大の特徴は、プリキュアに導かれた者同士の仲があまり良くなく*1、お互い打ち解けられないキャラがいることである。
その2人こそが白雪ひめと氷川いおな

ひめを一方的に責めるキュアフォーチュン

サイアークに一人で立ち向かうキュアプリンセスだが、ただ逃げるばかりでまともに戦えず、ついに変身を解除されてしまう。
そこをキュアフォーチュンに救われ、ひめを襲ったサイアークを倒す事に成功するが、当のフォーチュンはひめを助けに来たわけではないと否定する。

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出典:1話「愛が大好き!キュアラブリー誕生!」

「世界にサイアークがあふれ出たのはあなたのせいよ!私はあなたを許さない!絶対に!」

彼女の発言から、世界中がサイアークだらけになったのはひめの仕業だと。
また、8話のラストでは…。

キュアプリンセスを信じてはいけない。でないと、あなたに大きな災いが降りかかるわ」

キュアプリンセスと一緒に行動していたキュアラブリーに、彼女を信じるとあなた自身が不幸になると忠告する。

また、19話ではぐらさんの意見に反発するようになる。

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私はプリンセスを許さない!
「まだプリンセスの事を?」
「ええ!許せないわ!」

また、リボンとブルーの発言から、ひめがある隠し事をしていた事も明かされる。

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これ!アクシアの事ですわ!
リボンが言うには、アクシアの件をいい加減、めぐみとゆうこに話した方がいいとの事だった。
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いや!だって、あの事がバレたら…!
しかし、ひめはこの事実をめぐみ、ゆうこには知られたくないとの事。一体、ひめとアクシアの関係とは…?

その理由は、20話*2でいおなこそがキュアフォーチュンだと知った後、明かされることとなる。

真実

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世界に不幸を振りまく原因に繋がったのは、この子なのよ!
20話「悲しい過去!キュアフォーチュンの涙!」で、ひめの隠し事が明らかとなった。
そう、キュアフォーチュンの正体であるいおなに、隠し事をしていた事がばれたからだった。

「やっぱり話してなかったのね!なら、私が教えてあげる! 世界に不幸を振りまいたのは、この子なのよ!」

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その子はね…。幻影帝国を封印したアクシアを…開けてしまったのよ!
アクシアの事は知ってるわよね?その子はね…、決して開けてはならないアクシアを…開けてしまったのよ!」

いおなが語る真実。
元々幻影帝国はブルースカイ王国に封印された「アクシア」に封印*3されていたが、それをひめが開けてしまった事で幻影帝国は復活。

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アクシアを開けるひめ。
それと同時にブルースカイ王国は乗っ取られ、世界中に不幸が散らばる結果となった。

「封印を解かれたクイーンミラージュは、ブルースカイ王国を乗っ取り、世界中に侵攻を始めたわ」

姉がプリキュアハンター、ファントムに倒された。

実はひめに怒っていた理由はそれだけではなかった。

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ひめの過ちにより、いおなの姉、まりあはファントムに敗れ、プリキュアの墓場に閉じ込められてしまう。

「そして、私の姉キュアテンダーは、プリキュアハンター・ファントムに倒されてしまった」

いおなにはまりあと言う姉がいた。まりあこそが、ファントムに倒されたキュアテンダーその人だった。
まりあがキュアテンダーとなり、悪に立ち向かっていくも、ファントムに敗れ、墓場に封印されてしまった。

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出典:http://fanmami.sakura.ne.jp/HP/20/HP-20.html

「あなたがアクシアを開けなければ、お姉ちゃんはプリキュアになって戦う必要も無かったのよ! だから、私はあなたを許さない!」

アクシアを開けた張本人であった事、それにより姉がファントムに倒される遠因となった事。
いおなはそれを理由に、ひめに辛く当たっていたのだ。

それ以来、ひめは自業自得となり、めぐみとゆうこから遠ざかるようになるが、嫌われたと傷ついためぐみが泣き出した事でようやく誤解が解ける。

過ちを認めて


21話「ひめの過去の過ち!怒りのキュアフォーチュン」より。

その後、アクシアを開けたのはわざとではないと真実を告げようとひめに説得するめぐみとゆうこ。
その時、ぴかりが丘に大量のサイアークが出没。それは、ファントムの仕業だった。

次々とサイアークを倒していく中、ただ一人プリンセスは…。

「でもフォーチュンは?一人で戦っているフォーチュンは、怖くないのかな…?」

彼女の予想通り、フォーチュンはプリキュアハンター・ファントムと戦っていた。だが油断した隙に彼女は彼の罠にかかり、プリキュアが封じられた異空間へ。
そこには、ファントムに敗れたまりあの姿があった。

必死の謝罪。フォーチュンの大いなる願い!

めぐみ達がサイアークを次々と倒していく中、ぐらさんがやってきた。いおながファントムと共に姿を消してしまった。
それを知ったプリンセスは、何としてでも彼女に会って、謝りたい一心で、フォーチュンを探すが、彼女はどこにもいなかった。
ブルーが言うには、フォーチュンはファントムの仕業で異空間に連れていかれたとの事。

一方、フォーチュンはファントムの猛攻で変身を解除されてしまう。
そこでファントムは、プリチェンミラーを拾って、ある事に気づいた。そう、キュアテンダーの所持品であった事、あの時戦闘に巻き込まれた妹こそがいおなだった事だった。

「キュアテンダー、数いるプリキュアの中でも際立って強いプリキュアだった。だが…、最後、キュアテンダーはお前を庇って倒れた」*4

ファントムが語る真相。
キュアテンダーは、これまで自分が戦っていたプリキュアの中でも強かった。
だが、ファントムが放った光線をテンダーがかわした事で、その光線はいおなに目がけて襲ってきた。
その猛攻から庇ったテンダーは倒れ、そのままファントムに連れ去られた。

リカードを燃やされ、変身できない状況に追い詰められたいおな。その隙にいおなをエターナルゲージに封印しようとしたその時、キュアプリンセスたちが駆けつけた。

プリンセスはプリカードをいおなに渡し、こう告げる。

アクシアを開けたこと、どう謝ればいいか考えたわ。でもどう謝ったって、何度謝ったって、許されることじゃない。これで償えるとも思わない。でも!私にできることはこれしかないから!あげられる物はこれしかないから!」

プリンセスの真剣な謝罪に、いおなの心は大きく揺れ動く。
当の本人も、幻影帝国の仕業で故郷を乗っ取られたはず…。

幻影帝国を壊滅させるか、まりあを助けるか…。いおなはどちらの願いも否定した。
何故なら、誰かを消すとか、誰かを助けるだけではどこかに不幸が残ってしまうからだ。

「私はみんなを助けたいの。みんなの願いを叶えたい!」

いおなは戦える力が欲しいと強く願った。すると、新たなアイテム「フォーチュンピアノ」と新たなプリカードが…。
いおなは新たな力を得て、ファントムに立ち向かうのであった。

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出典:22話「新たな変身!フォーチュンの大いなる願い!」

再びプリキュアになれたいおなは、今まで辛く当たってきたことをひめに謝罪する。

「あなたには酷い事ばっかり言って、私の方こそごめんなさい!」

これで和解…かと思いきや、2人の溝は、これで埋まったとは言えなかった。

ひめが語る真実

おつかいで本音をぶつけ合った事で、ようやく仲良くなった2人。ひめはいおなに、アクシアの事を再び話す事にした。

「ブルースカイ王国では昔から王族が交代でアクシアに祈りを捧げる儀式があって、あの時…、突然、アクシアから声が聞こえてきたの」

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ひめはわざとアクシアを開けたのではなく、そこから聞こえた小さな声に唆された事で開けてしまった。
ひめが語る真相。
ブルースカイ王国では、不定期に王族がアクシアに祈りを捧げる風習があったとの事。
ひめが祈りを捧げていたある日、アクシアから助けを求める声が聞こえてきた。とても辛く、悲しそうな声だった為、助けようとして開けてしまった。

その結果、世界中に不幸が広まり、ブルースカイ王国は乗っ取られたと言う。

自身の態度に猛反省

アクシア自身があなたを引き寄せた? どうしてこの事を早く言わなかったの?」
「言おうとはしたけど、何度も…」

アクシア自身がひめを引き寄せていたと知ったいおなは、何故この事を早く言わなかったと疑問視するが、ひめは真実をいおなに明かし、謝ろうとしていた。
だが、肝心の自分はそれを聞かず、ひめを責め続けていたと思い出し、いおなはひめの元から去って行ってしまう。

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私は、あの子から事情を聞こうとしないで、責め続けていた…。
ひめから話を聞こうとしないで、責め続けていたと落ち込むいおな。姉を失った自分だけが不幸だと思っていたけど、本当は違った。ひめは家族と故郷を失い、その責任と辛さを背負っていた。

確かにアクシアを開けた過ちを隠し続け、それをめぐみやゆうこに正直に話さなかったひめも問題はあった。だけど当の本人はこの事実を、いおなに正直に明かそうとしていた。憎しみをぶつけるあまりコミュニケーションを拒否したいおなも同罪だと言えるだろう。

そんな彼女にぐらさんは「自分の失敗を認めるのは勇気がいる事だが、いおなはそれが出来ていた。それに、ごめんなさいは済んでいるのなら、後はお互いが歩み寄るだけ」と諭し、和解を決意する。

和解へ

完全に和解してからは、まともに会話できるようになった。

*1:一応前例もあり、「スイートプリキュア♪」の響と奏がそれに該当する。

*2:厳密には19話のラストから。

*3:作中で触れてないものの、敵になったミラージュをアクシアに封印した張本人はブルーである。

*4:作中で言及されてないが、上北ふたごが手がけるコミカライズ版によればテンダーがファントムに敗れたのは3年前である事が判明。