「HUGっと!プリキュア」の主人公、野乃はなが歴代FFキャラから嫌われるのはなぜ?

野乃はなとは、「HUGっと!プリキュア」の主人公で、元気のプリキュアキュアエールに変身するキャラクター。担当声優は引坂理絵

概要

新学期にラヴェール学園に転校してきた中学2年生の女の子。他の生徒より背が低く*1幼い所もあるが、イケてる大人の女性になる事を目標としている。その為、新しい事にチャレンジする描写も多い。
口癖は「フレフレ!」*2、「めちょっく!」*3

パティシエールの姿。
左右非対称の前髪*4は、心機一転のために断髪した結果そのものである。
「応援なんて誰でもできる。無責任な応援は却って他者の重荷になる」とアンリに言われ、ショックを受けるはな。
応援を趣味としており、他者を積極的に応援する描写もあるが、時にはそれが他者の重荷に繋がることもあり、ハリーとアンリに注意された。
みんなを応援!元気のプリキュアキュアエール
キュアエールになると髪が薄いピンク色になり、頭部に花の髪飾りを身につけたチアガールの姿となり、臍部の開いた*5ワンピースを着ている。

歴代主人公と同様、ドジな所もあるが裏表のない野乃はな。
そんな彼女を嫌うファイナルファンタジーシリーズのキャラクター達*6

それは何故か?
理由は作中にあった、はなの行動と態度だった。

警告
キャラヘイト要素が強めです。
苦手な方は閲覧注意!

頑固者で間違いを指摘されても、自分の主張は間違ってないと言い張ったり、他者の異なる意見や価値観に聞く耳を持たない傾向があるため、一部のアニメファンから「性格が悪い」「自己中心的」などと酷評されがち。

はなは基本的におおらかで裏表もないが、その一方で頑固かつやや怒りっぽい所もあり、他者の意見に聞く耳を持たない一面も見られた。特に17話、19話、43話が顕著である。

16話のラストでルールーがパップルに連れ去られた事で、クライアス社のスパイとして近づいていたとハリーに聞かされても、騙された事実を認めなかった*7。この光景を見たアーシェに打たれ*8「いい加減にしなさい!」と叱られたはなは傷心し、その場を走り去ってしまった。

人の心を縛るな!


出典:HUGっと!プリキュア 19話

わがままかもしれないけど、私はアンリ君を応援したいの!
また、19話で価値観の違いでアンリと対立したり、自身の価値観から妹をファッションショーに出場する事を拒む正人に「人の心を縛るな!」と反発したり、「男もお姫様になれる」と主張する場面や、43話で自分がした事はわがままだと分かっていながらも、アンリを応援したいと説得した描写から、自分の思想を押し通したり、他者の異なる意見や価値観に聞く耳を持たない悪癖もあるため、FFキャラから反感を買われても無理はなく、はなの身勝手さに怒った彼らに嫌われる傾向にあった。
男がお姫様になるのは、そんなに悪い事なの!?
はなの態度にアーシェは激怒し、彼女を平手打ち。
心無い言葉ではなを傷つけるアーシェに、ヴァンは怒り心頭。
アーシェも当初はなを好いておらず、彼女の顔を2度もビンタを噛まし、嫌いと言い放ってはなを泣かしてしまった事でヴァンの怒りを買ってしまったが、アーシェもダルマスカ王国をアルゲイディア帝国に侵攻された事で全てを失い*9、帝国に対する憎しみに囚われていた。この件はハリーとはぐたんのみ打ち明けている。
バッツも正人の態度に我慢ならず、えみるを連れ戻す彼に平手打ちをかます
えみるとルールーがファッションショーに出場する事になった際、バッツとレナは衣装を考える彼女達の力になり、ファッションショーに出場する事自体が愛崎家に相応しくないと猛反対し*10、妹を連れ戻す正人にバッツは激怒して「いい加減にしろ!」と平手打ち*11
それと同時に「人の心を縛るな!」とはなも反論*12し、正人を追い出す事に成功する。
クラウドに打たれるキュアエール
その後、正人が価値観を否定された苛立ちをジェロスに付け入られ、オシマイダーになった際に「男もお姫様になれる」と言うキュアエールの発言に激怒したクラウドから往復ビンタされ、凶斬りでダメージを受けてしまうが、バッツとレナに救出された。

尚、クラウド本人もはなの事を好いておらず、最後まで和解しなかった*13*14

それ故に一人暴走しがちで周りを見ない。

はながプリハートを壊そうとしたことでそれが蜂の巣に命中してしまい、蜂に刺された2人の怒りを買うはな。
また、はなの場合は頑固で自分の思想を押し通すだけではなく、調子に乗ると一人暴走する一面もあり、未使用のプリハートが1つしかない事でプリキュアになれるのは後1人だけだと知った際、はなは自身のプリハートを壊そうとしたことでそれが蜂の巣に命中。蜂の大群が怒って一行に襲いかかり、助けに来たライトニングやノクティス、ルールーを庇って刺されたグラディオラスを巻き込んでしまう。
プリハートを壊そうとした上に、それを蜂の巣に当ててしまったため、ルールー以外が蜂に刺された。
その後、蜂に刺されたライトニングとノクティスから平手打ちされ「お前のせいでみんな蜂に刺された」とはなを叱るが、彼女に非があるからとは言え、はなに暴力を振るった事にグラディオラスは激怒。
ライトニングとノクティスはこの件ではなの事を好いてなかったが、キュアマシェリとキュアアムールが覚醒した時に戦闘に加担した後、グラディオラスとラムザに諭された事で和解している。

弱さがある。

頑張らないと…。みんなの未来のために…。
上述の通り感情が高ぶると男性的な口調*15になったり、自分の思想を押し通すばかりに、他者の異なる意見や価値観に聞く耳を持たない自分勝手な振る舞いから生意気に思われる事も多いはなだが、その一方で心に暗い影を抱えている描写があり、後述の経験から自分の闇を他者に明かす事を長い間躊躇っていたり、辛く悲しい現実から目を背ける弱さを持ち合わせており、ナイーブになる傾向もあった。

過去

プリキュアシリーズの主人公は心にどこか暗い所があっても基本的にメンタルは強いため、作中で弱音を吐く描写はほとんどないが、はなは歴代主人公と違い重い過去を抱えていることから、自分の闇を誰かに明かす事を長い間躊躇っていた。

やめて!みんなかっこ悪いよ!
エリを庇った事でいじめられる立場となり、はなはクラスで孤立してしまう。
元々「シャインヒル学園」に通っていたはなだが、ある日チアリーディング部に所属していた友達のエリ*16が、チアリーディングの大会前にいじめを受けていた*17光景を目の当たりにした彼女は、「やめて!みんなかっこ悪いよ!」とエリを庇ったが、今度は自身がいじめのターゲットして嫌がらせを受け、誰からにも庇われず孤立されてしまった。
当時いじめられていたエリは孤立した彼女を助けようとするが、いじめっ子達に「また元に戻りたいの?」と脅されたため、結果的にはなを助ける事ができなかった。


出典:HUGっと!プリキュア 23話

いじめがエスカレートした事で地獄に耐え切れず不登校になったはなだが、「はなは間違ってない。はなの夢は無限大」と母親のすみれに慰められた*18事でラヴェニール学園に転校。

しかし、ラヴェニール学園に転校してしばらくした今でも、はなはエリに裏切られたショックから、自分がした事は他者に対する余計なお節介だと思い込み、自分の善意や価値観に自信を持てなくなった。その為、自分の不注意が仇となって周りから嫌われることを極端に恐れる描写もある。

特にクライアス社の社長、ジョージに対して弱虫になりがち。

上述の弱さから他者に嫌われる事を極端に恐れてナイーブになる傾向があり、素敵だと思ったジョージがクライアス社のボス(社長)である事を知ってからは、彼の裏切りにトラウマを抱える描写も見られたため、ジョージに対して弱虫になりがち。

ジョージに裏切られた事や、彼によって時間が止まる恐怖に竦むはな。
24話でナイトプールを楽しむ中、はなはジョージがクライアス社のボス(社長)だと知り、裏切られたショックから、彼の存在も半ばトラウマになっている。そのため、ナイトプールでジョージの言葉を思い出して重責を背負ったり、ジェロス一味が現れた事で、再び彼を思い出して恐怖に竦む弱さもあった。
これ以上、みんなを苦しめたくない…。
弱虫!
また、47話で仲間がやられていくのを目の当たりにして、「みんなを苦しめたくないから、時間が止まってもいい」とジョージの意見に同意しかけたが、囚われの身になった仲間の叱咤と、自ら心を鬼にしたティファに「弱虫」とビンタで一喝された事で弱い自分と決別。
たった1人でジョージに立ち向かった。
仲間がやられていくのを目の当たりにし、弱気になりかけるキュアエール
辛く悲しい事があっても諦めてはいけない、前を向いて進まなければならないのがプリキュアだが、先述の弱さ*19や、過去にいじめを受けた経験から自分の闇を誰かに明かす事を躊躇っていたため、歴代主人公の中でも人間的に成長したのが最も遅かった。

他者を応援するあまり、ありがた迷惑な行動をする事がある。

自分より他人を優先する傾向が見られるのも歴代主人公によくある事*20。はなもその1人。
本人は応援を趣味としており、他者を積極的に応援する描写もある。

ほまれの気持ちを考えずに応援した事でキスティスに打たれ、ハリーにも「頑張っている人に頑張れは失礼だ」と注意される。
しかし、彼女の場合は相手を応援するあまりしつこくなりがちで、それが他者の重荷に繋がることもある為、挫折からフィギュアスケートから遠ざかったほまれを応援するも却ってプレッシャーを与えてしまい、ハリーに「頑張っている人に頑張れは失礼だ」と注意された事もあった。
この時ビューティーハリーに来店していたキスティスは、ほまれの気持ちを考えずに応援したはなに怒ってビンタをかまし、「ほまれの事を考えなさい」と叱る*21
「応援が他者の重荷になる」とアンリに注意され、落ち込むはな。
また、「君は無責任だ。応援しなくてもほまれは頑張る。」「応援なんて誰でもできる」「無責任な応援は他者の重荷になる」とアンリにも注意されており*22、はなは自分が他者にしてきた事はありがた迷惑だと落ち込み、この光景を見たエースとナインの怒りを買ってしまったアンリだが、他者の気持ちを考えずに応援する行為自体は身勝手と変わらないため、アンリに注意されても無理はない。
はなの応援に苛立ったサイファーは、応援なんて必要ないとことり達にぶつける。
サイファーもはなの応援を疎ましく思い、彼女を嫌っていたが、あまりにも罵詈雑言を繰り返すので妹のことりやクラスメイトのふみととひなせの反感を買った。

敵味方関係なく応援したり、そうしたいのは他者に好意を抱いてるからだとは言え、はなの行いには出しゃばった行動も少なからず目立つため、FFキャラから煙たがられても仕方がないと言える。

クライアス社員を始めとした悪役を許す心が明白である。

プリキュアシリーズの歴代悪役がやっていることは、基本的に彼女達から見れば許される事ではなく*23プリキュアの怒りを買いやすい歴代悪役も少なからず存在する。当然ながら、FFシリーズの悪役もほとんどはプリキュアからの反感を買いやすい*24
近年のプリキュアシリーズで敵キャラが改心する作品も見られたが、その一方でFFシリーズの悪役は基本的に改心せず*25、封印されたり倒されるのが大半だった。

しかしはなは、かつて敵対していたクライアス社の元社員を許す心が明確であるため*26、クライアス社と決別した後でも彼らを一方的に責めたり、非難してない。

クライアス社の社長、ジョージもはなと同様FFキャラから疎まれている。

ジョージ・クライを一方的に嫌うティーダ
本作のラスボスで、クライアス社のボス、ジョージは時間を止めて永遠の幸せを手に入れることを目的としており、それを実現するためならみんなの未来を奪っても構わないと考えている。そのため、身勝手な目的からジョージを一方的に嫌うFFキャラも多く、特にティーダはその傾向が強い。
ルールーに打たれるジョージ・クライ。
最終的にジョージは改心したが、それでもジョージを許すFFキャラはほとんどいない*27。しかも彼の身勝手さに怒ったルールー*28に打たれ、「二度とはなの前に現れないで!」と叱咤されたジョージは彼女と別れる事になった。
クライアス社のボス、ジョージを許した事に腹を立てたクラウドは、最低だとはなにビンタ。
ジョージと二度と会えなくなった事ではなは落ち込んでしまうが、クラウドに「ジョージを許したあんたは最低だ!」とビンタで一喝。
ジョージとの別れやクラウドに嫌われたはなは、ショックのあまり深く打ちひしがれてしまう。

自分の不注意が仇となり、周りの迷惑になりがち。

はなの欠点は弱さを出す描写が比較的多いだけではなく、無責任な応援や自分の不注意をきっかけに他者の迷惑になる原因を作りやすい所である。

弱虫!
例えば10話でさあやとほまれがウェイトレスとなり、フードフェスティバルで手伝いをこなす中、はなだけはたこ焼き屋の姿となって手伝いをするも店長に怒られ続けていた。
お仕事体験が上手くいかず、自分には何の才能もないと落ち込んだ結果、プリハートが反応しなくなったためプリキュアの力を喪失*29してしまい、はぐたんがアスパワワを使い果たして昏睡する。
再びリディアに弱虫呼ばわりされたはなは怒り、「大嫌い」とその場を去る。
その後、自分の不注意ではぐたんが昏睡したと落ち込むはなにリディアは「弱虫!」とビンタで一喝し、同時にハリーも「辛いから逃げるなんて、弱虫と変わらないんやで!」と一喝する。2人に弱虫呼ばわりされたはなは傷つき、「リディアとハリーなんか嫌い」と走り去ってしまった。
何よ!さっきから人を弱虫呼ばわりして!リディアもハリーも大嫌いだ!
はなを弱虫呼ばわりした事でさあやとほまれの顰蹙を買ってしまったリディアだが、彼女もセシル達の仕業*30で故郷だけでなく母親も失っており、一度は自暴自棄になるが、母親を殺めたことに強く悔やんだセシルと和解してからは憎しみと過去を断ち切る。
さあやとほまれの反感を買われた後、ハリーにこの事を打ち明ける*31
リディアとハリーに弱虫呼ばわりされ、大泣きするはなを偶然見たギルバートは、泣き崩れるはなをかつての自分と重ねる。
自分の不注意ではぐたんを昏睡させた罪悪感に苦しみ、その過ちでリディアとハリーに弱虫呼ばわりされた事で辛い思いをしたはなは逃げる途中で大泣きしてしまい、その光景をギルバートに見られてしまう*32
翌日ギルバートは上述の件でリディアを一方的に嫌うさあやとほまれと会い、彼女の事で不満を抱く2人に、彼はリディアも故郷と家族を失った悲しみがあったと打ち明けた*33。さあやとほまれもはなを弱虫呼ばわりして傷つけた事を理由にリディアを嫌っていたが、彼女も辛い過去があるとギルバートが口にした事や、過去と決別しない限り前に進めないと気づき、リディアと和解する。

「映画プリキュアスーパースターズ!」では、幼少期に交わした約束を破った事でクローバーを傷つけただけではなく、他の仲間が敵に囚われる原因も作った。

ウソバーッカに操られたサラ姫は、クローバーが傷ついた事実を責め続ける。
「映画プリキュアスーパースターズ!」では、はなが幼少期にクローバーと交わした「ある約束」を破った*34事が事件の発端となり、クローバーがウソバーッカに変貌してさあやとほまれだけではなく、いちかやみらい達も事件に巻き込んでしまう。
更にはなが約束を破った事でウソバッーカは、自分の傷を理解してもらおうとサラ姫とアルス王子を操り、プリキュア一行と敵対。しかもいちかとみらいは操られた2人が放った呪いの矢*35で殺されかけるが、間一髪ドーガとウネが2人を庇った。
サラ姫に打たれるはな。
傷心したクローバーと再会するも、そこでサラ姫に打たれるはな。彼女のビンタと「元はと言えば悪いのは、約束を破ったはなだ」「みんな、はなの事が大嫌い」と2人に言われた事で、はなは自己嫌悪に陥ってしまうが、エリアの助言によりクローバーに約束を破った事を謝罪した。
キュアエールに謝罪するアルスとサラ。
操られた両者も最終的に洗脳が解かれ、クローバーとの別れ、エリアの最期に傷心したキュアエールに今までの悪事を謝罪した。

余談

上述の短所から歴代FFキャラクター達から難色を示される事もあるはなだが、それとは逆に彼女に対して友好的に接したり*36、はなが辛い過去を抱えていると誰よりも早く気づき、助言したり協力するキャラ*37、はなに対して平手打ちなどの個人攻撃に激怒するキャラ*38もいる。

父親に捨てられた経験から、はなとエリが辛い思いをしていた事を理解していたガウ。
リルムに叱られるエリ。この後ラミアをスケッチして平手打ちを食らわれそうになるが、ガウが庇った。
例えばガウは生まれて間もない頃に父親に捨てられた過去から、はなとエリの苦しみと悲しみを誰よりも理解しており、ラミア*39をスケッチしてはなとエリを脅そうとしたリルムを止めた。
また、エリからいじめの真相を告げられた際は「はなとエリ、辛い思いをしている。ガウ悲しい」と痛感した。
事実を知ったリルムは、チアリーディングの部員達を自身が描いたモンスターで仕返しすると決意するも、エリに止められた。
セシルとカインも作中で心に闇を抱えている描写があり、皇帝の誘惑を受けた事もある。
この時にいたセシル*40とカインも作中で闇を抱えている*41描写があり、自身が皇帝の誘惑*42を受けた経験から、彼女も下手をすれば第三者に唆されて闇の勢力に加担されると心配する描写もある。
ルーネス一行も作中で弱さを出す描写があるが、はなと同様人間的に成長した。
はなが苦しい思いをしている事を誰よりも早く気付いたイングズは、過去と決別して未来に向かうことの大切さをはなに語る。
また、ナイトプールにやって来たルーネス一行も、光の戦士でありながら辛く悲しい現実から逃げ出そうとした弱さ*43もあったが、最終的には人間的に成長し、己の弱さと甘さを反省した*44
特にイングズは彼女がいじめられた過去に囚われていると誰よりも早く気づき、過去を捨てて未来に向かうことの大切さを話している。
キュアエールを助けるためなら犠牲をいとわないエリア。
水の巫女エリアは約束を破った事でクローバーがウソバーッカとなり、サラ姫とアルス王子が彼に洗脳されていた*45と知って自分のせいでこうなったと自己嫌悪に陥るはなの力になる事を決意。

その後、闇の鬼火が放った呪いの矢からキュアエールを庇い、世界の命運をプリキュアに託して亡くなる*46

凍てついたアンリに応援を否定され、キュアエールを傷つける光景を目の当たりにしたサイスとクイーン。
アンリ!てめぇ!よくもキュアエールをいじめてくれたな!
FF零式」のキャラクターの殆どは8話で「好き勝手に応援する君は無責任だ」「応援なんて誰でも出来るし、無責任な応援は他者の重荷になる」とはなを一蹴するアンリの態度に不快感を抱いて以来、彼を一方的に嫌っていた。

43話でリストルに付け入られた事で心が凍てついたアンリに対して、「わがままかもしれないけど、私はアンリ君を応援したいの!」と説得するキュアエールだが、凍てついた彼にその想いは届かず平手打ちを受ける。
更にキュアエールだけでなく、アンリは他の4人にも平手打ちをぶちかましていた事がトレイの発言で明らかとなり、プリキュアに暴力を振るい続けた事でエース達の怒りを買った。

援護したエース達はアンリのブレイクで石化されたため*47、絶体絶命の状況に陥ったキュアエールだが*48、石化から免れたサイスとクイーンのビンタと喝によりアンリは身勝手さを反省。キュアアンフィニとなり石化した人々を「エスナ」で助けた。
その後アンリは上述の件を、はなやクラスゼロに謝罪した。

他者に積極的な応援をする傾向や自分の思想を押し付ける上に、異なる意見に聞く耳を持たなかったり、改心した敵キャラクターを心から許す描写も見られたはなのようなプリキュアこそが、歴代ファイナルファンタジーのキャラクターから疎まれても仕方がないかもしれない*49

*1:153cmらしい。

*2:「フレフレみんな!」「フレフレ私!」など。

*3:「めっちゃショック」の略。

*4:過去は前髪が片目にかかるほど長く、ヘアピンもしていなかった。

*5:主人公が腹部を露出しているのは「スイートプリキュア♪」のキュアメロディ以来7年ぶりとなるが、臍部の開いた容姿はサファイアスタイル以来2年ぶり。

*6:必ずしも全員がはなを嫌っているわけではなく、逆に友好的に接したり、一行の苦痛を理解するキャラもいる。

*7:このように親しくなった少女が敵組織の幹部だったと知っても、騙された事実を認めず仲間と言い合いになったケースは「フレッシュプリキュア!」と言う前例もある。
ただし、ラブは美希が心を鬼にして警告したと気づいて反省したのに対し、はなは自分の主張は間違ってないと言い張っていた。

*8:実際彼女も実父(ラミナス国王)はバッシュに殺されたと誤解し、彼にビンタをかます描写もある。

*9:新郎として迎えられたラスラ王子の戦死、国王であり父親でもあるラミナスの暗殺など。

*10:正人自身も男らしさと女らしさを一方的に強要する悪癖があるため、ジェンダーハラスメントと言える。

*11:FF5には海賊のおかしらとして男装したファリスがいるため、バッツが正人に怒るのも納得がいく。

*12:これに関しては同年に放送されていた「快盗戦隊ルパンレンジャーVS警察戦隊パトレンジャー」に登場する早見初美花(ルパンイエロー)と明神つかさ(パトレン3号)に対して失礼だし、4年後に放送される「暴太郎戦隊ドンブラザーズ」の主人公、ドンモモタロウの「どんなヒーローにもなれる、誰でもヒーローになれる」事を否定するのと同じになる。

*13:当初はなを嫌っていたFFキャラも、一部は彼女と和解している(キスティス、ノクティス、ライトニングなど)。

*14:当のクラウドもはなを嫌っており、好き勝手に応援する奴は嫌いだとハリーのみ明かしており、悪役であるにも関わらずジョージを許したとの事ではなにビンタを噛まし、「ジョージを許したあんたは最低だ」と吐き捨て、はなを傷つけてしまった。

*15:「照れるぜ!」「~するな!」など。

*16:声優は井澤詩織

*17:チアリーディング大会でセンターに選ばれた事で、部員仲間がエリに嫉妬したため。

*18:上北ふたごが手掛けたコミカライズ版2巻の描き下ろしエピソードによれば、父親の森太郎も娘がいじめを受けていた事実を知っていた模様。

*19:ただし、劇中で「ここで逃げたらかっこ悪い。それは、私のなりたい自分じゃない」と作中で言っているため、豆腐メンタルと言われる程弱いわけでは無い。

*20:特にのぞみ、ラブ、マナ、めぐみはその傾向が強い。

*21:ただし、キスティス本人もはなを殴った事に関しては後に猛省し、謝罪している。

*22:ついでに「Yell」は「声援」の意味だが、「大声で怒る」「騒ぐ」などのネガティブな意味で使われる事もある。

*23:妖精達が住む世界を滅ぼす、異世界を支配する、自らの目的のために他者を唆し、闇の勢力に加担させる、自分勝手で周りの迷惑すら考えないなど。

*24:例を挙げれば皇帝、ザンデ、エクスデスケフカセフィロスなど。

*25:ただし、ゴルベーザガブラスは例外で改心しており、ギルガメッシュやヴァータと言った主人公に複雑な気持ちを抱く悪役もいる。

*26:自分には何もないと悩み続けるチャラリートを今の自分と重ねつつ、彼を応援しようとする、ハリーにクライアス社のスパイとしてルールーは近づいていたと言われても彼女を信じる、クライアス社に改造された事でロボットと化したルールーを説得し、野乃家に招くなど。

*27:要するにジョジはなは、FFキャラクター達から嫌がられても仕方がないと言える(ただしはなは、一部のキャラクター達からは友好的に接せられる)。

*28:FF10の登場人物であり、ルールー・アムールとは別人。

*29:自分の壁やコンプレックスで変身喪失した主人公は「Go! プリンセスプリキュア」の主人公、春野はるか以来。

*30:厳密にはバロン王に成りすましたカイナッツォの策略。

*31:ハリーもリディアと同じく火災が原因で故郷を失っており、「俺とリディアは似た者同士」と語っている。

*32:尚、ギルバートもはなと同様空っぽの印象があるため、作中で過去に囚われたり、弱さを出す描写も多々ある。

*33:同時にダムシアンが赤い翼により炎上した事と、恋人のアンナが亡くなった事も2人に明かした。

*34:ついでに、約束を破った事が事件の発端を招いたケースは「映画スマイルプリキュア!絵本の中はみんなチグハグ!」と言う前例がある。

*35:ザンデの刺客、クラーケンから盗んだと言う設定。

*36:エドガー、ジタン、エアリス、ヴァニラ、ホープ、プロンプトなど。

*37:セシル、カイン、ガウ、イングズなど。

*38:ヴァン、グラディオラス、エース、ナイン、アリゼー、アルフィノなど。特にナインは「応援は他者の重荷になる」と言うアンリの態度に反発したり、応援を否定し続ける彼にキレる描写も存在する。

*39:カインの発言からすると、ラミアを描いて平手打ちをかまし、隠し事を無理やり話させる事が狙いだった。

*40:彼は怒ると歴代主人公の中では怖く、作中でギルバートを殴っていた描写もあったが、セシル本人は紳士的であるため、プリキュアを相手に平手打ちはしない。

*41:特にカインは心の弱さをゴルベーザに付け入られた事でセシル一行と敵対しており、最終決戦が終わって地球に帰還しても心の弱さを反省するため結婚式に参加しなかった。

*42:ディシディア ファイナルファンタジー オペラオムニア」皇帝断章より。

*43:エウレカの鍵を作るエネルギーを解放するため、ドーガとウネと戦った場面がそれである。特にレフィアは辛い事があると弱音を吐く描写が明確に描かれた数少ないヒロインであり、クリスタルに導かれて光の戦士となった女性キャラクターでも唯一で、イングズなら光の戦士となった兵士キャラで唯一、上述の弱さが判明した。

*44:ハリー曰く「ルーネスとその仲間は、過去と決別して未来に向かってる」との事から。ただし、エウレカの鍵を作るエネルギーを解放するため、ドーガ、ウネと戦うことを躊躇った事に関しては「それは光の戦士としてあってはならない弱さだ」と断言している。

*45:両者ともはなを嫌うような冷たいキャラではないが、ウソバーッカの洗脳により彼女に辛く当たる(例えばサラ姫ならクローバーを見捨てたはなに平手打ちするなど)。

*46:尚、プリキュアシリーズでエリアと同じく、主人公を庇って命を落としたヒロインは存在する(例を挙げれば「鏡の国のミラクル大冒険!」の悪役、ダークドリームが該当するが、彼女はエリアと違い悪役だった)。

*47:キュアアンジュ、キュアエトワール、キュアマシェリ、キュアアムールも含む。

*48:彼女のみ石化から逃れたのは、マキナに庇われたため。

*49:彼女に限らずひかるやめぐみ、マナなども下手をすればFFキャラから疎まれる危険性がある。